サウジアラビア

【サウジアラビア】世界遺産の街、アハサー(Al ahsa)を観光|ホフーフ(Hofuf)、スーク、洞窟に行ってきた【海外旅行】

突然ですが、アハサーという地名を知っていますか?
私はサウジアラビアに来て、初めて知りました。

サウジアラビアというと、リヤドやジェッダ、そしてダンマームが有名だと思うのですが、紀元前から港として栄えた大きなオアシスがサウジアラビアにはあります。
それが、アハサー州です。世界遺産まであります。

そんなアハサー州に観光に行ってきました!

アハサー(Al ahsa)の場所と歴史

アハサーってどこにある?

地図を見るとわかるのですが、アハサー州は、サウジアラビア東部で一番大きい州です。
ダンマームやアルコバールの方が地名としては有名だと思うのですが、桁違いに広いですね。

ホフーフは、そのアハサー州の中の1つの都市で、サウジアラビア鉄道の駅や有名なスークもあり、結構賑わっています。

アハサー(ホフーフ)への行き方

リヤドからアハサー(ホフーフ)への行き方

リヤドからだと、交通手段は「電車」もしくは「飛行機+バス」の2通り。タクシーでも行けなくはないですが、料金が高くなるので、おすすめしません。

電車の場合

電車の場合は、SAR(サウジアラビア鉄道)を利用します。リヤド駅発、ダンマーム駅着の電車に乗って、途中のホフーフ駅で降ります。リヤド駅からホフーフ駅まで2時間20分です。
座席のグレードやプランによって料金は変わり、70~240リヤルになります。

SARのチケットの買い方や座席についてはこちらの記事をご参照ください↓

飛行機+バスの場合

飛行機+バスの場合ですが、まさかのリヤドからアハサー行きのフライトが無いため、一旦ダンマームまで飛んでからバスで移動することになります。

飛行機は、リヤドにあるキング・ハーリド国際空港からダンマームのキング・ファハド国際空港まで、サウジアラビアの各航空会社(Saudia, flynas, flyadeal)が毎日、結構な便数を飛ばしています。1時間強で着きます。

ダンマームからアハサーまでのバスは、所要2時間20分ほど。日付変更やキャンセルができるか否か等で料金が変わってきて、一番安いチケットが330円くらいです。
こんな感じ↓

SATのサイトはこちら→https://booking.satrans.com.sa/trips/

ジェッダからアハサー(ホフーフ)への行き方

ジェッダからだと「飛行機」の一択です。

ジェッダに本拠地を置くflyadealが、直行便を出しています。
ジェッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港から、アハサーの国際空港まで2時間くらいで到着します。
アハサーの国際空港から、アハサー(ホフーフ)にある有名なQaisariya Souqまで、Uberで15分程、料金は30~40リヤルです。
※Uberの乗車時間と料金は、混雑具合等によって前後します。

アハサー(ホフーフ)の特徴と歴史

アハサーの特徴といったら、他のサウジアラビアの地域に比べて水資源が豊富なところ。世界最大級のオアシスで地下水が多いようで、街中にはいくつも川が流れています。

5000年前から人が住んでおり、港として栄えていたそうです。
かつてはバーレーン領だったり、オスマン帝国だったり…最終的にはサウジアラビアの領土になりました。
そして、1930年代にダンマーム近くで大きな石油鉱床が発見され、それ以降、急速に発展していくこととなりました。

アルカラ山の洞窟(Al Qarah Mountain & Caves)

アハサー観光開始!
リヤドから車で4時間くらいでアハサーに到着。
(行き方は、「電車」か「飛行機+バス」の2通りと言いましたが、我が家は車で行きました。電車の倍の時間をかけて😅)

アハサー観光は、アルカラ山から始めました。
チケット売り場で、入場料(57.50リヤル/人)を支払います。

警備員さんに「あっちから進んで!展示あるから」と促され、まずは、サウジアラビアについての紹介コーナーへ。
(サウジあるある、警備員さんが案内人を兼ねている。)

スタッフに「どこ出身ですか?」と聞かれ、「日本です」と言うと、まさかの日本語冊子が入っているお土産セットをもらいました。

スタッフさんが少し日本語を話してくれました。日本のアニメが好きなんだそう。

お土産の中身は見ての通り、ポストカード、デーツ&インスタントアラビックコーヒー、サウジアラビアやイスラムについての冊子、旅行中に使いそうなアラビア語が書かれたカードなど。

お勉強タイムを終えて、アルカラ山の洞窟へ向かいます。

途中、アーチェリー体験エリアや、上の写真のような休憩ゾーンがありました。
が、暑くて誰も何もいない。

洞窟の入り口が見えてきました!

ここまで来ると、洞窟から吹いてくる涼しい風を感じます。

綺麗に舗装された、細長い道。
上を見ると…岩が壁と壁の隙間に挟まっています。いつか落ちてきそう(怖)

ここは、もうほぼ迷路です。照明が付いているところだけ歩いていれば、迷うことはないですが、たまに、「えっ、ここ…行き止まり看板とか置かなくて良いの?」という感じの、人の通れる隙間があります。進めちゃいます。奥は、真っ暗です。

上に挟まってる岩って、こんなに大きいの…(震)

さて、次の観光スポットへ。

陶芸ショップ、Dogha Al-Grash(pottery shop)

洞窟から車で5分くらい、150年以上の歴史を誇る、陶芸ショップに来ました。

元々、この地域では陶芸が盛んで、その歴史は15,000年にも及ぶと言われています。

写真左側に写っている男性が、有名な陶芸家だったようで、今は家族の方が継いでいらっしゃいます。

写真にあるようにシーシャや水差し、あとはアラビックコーヒーポットやカップなどが売っていました。
値段もお手頃。お土産に良いかもしれません。

運が良いと、陶芸しているところを見られるようですが、私はタイミングが悪く見られませんでした…

アンティーク博物館

次にやってきたのは、アンティーク博物館。入場料10リヤル。
場所の名前がアラビア語のみの表記だったので、地図を貼っておきます。

写真の通り、少し昔の、古き良きサウジアラビアの生活を垣間見ることができる博物館です。
アンティーク品がたくさん飾られている観光スポット、少し大きめの都市であればどこでも1箇所はある気がします…リヤドにも、似たような場所がありますし。

砂漠の薔薇と呼ばれる石。
こんなに大きいのは、初めて見ました。

Al FATEH MOSQUE

Al FATEH MOSQUEは、オスマン帝国の第10代皇帝、スレイマン1世の時代に建てられました。

案内板には、1554と書かれていたので、建てられてから500年近く。この辺りで最も古いモスクだそうです。

Dar Basmaで昼食

アラブ料理屋のDar Basmaで昼食をとりました。16時頃でしたが、サウジ人でかなり賑わっていて、予約していないにも関わらずすぐに席につけたのは、本当に運が良かったと思います。

私たちが食べたのは…
FATTOUSH SALAD WITH AVACADO(左上) 37リヤル
MUTABAL(右上) 23リヤル
TRADITIONAL MAGBOUS(左下) 73リヤル
HASAWI RISOTTO BALLS(右下) 37リヤル

もう全部美味しかったです。お米はハサウィ米と言って、この地方で採れたお米です。
このレストラン、全力でおすすめします。

レストランの公式HP→https://dar-basma.com/menu/

イブラヒム・パレス

まさかのお休みで、中に入れなかったイブラヒム・パレス。

先ほどのモスクと同じ時代に建てられ、城塞、刑務所、浴場などが、この場所にあったそうです。

主要観光スポットの1つなのに、入れなくて本当に残念…

Qaisariya Al-Ahsa Souq

次に、Qaisariya Al-Ahsa Souqに来ました!

14世紀頃からスークとして栄えていましたが、2001年に起こった火事で80%が焼けてしまって、建て直したのが今の姿です。

スークの大通りから、1本入った道はこんな感じ。
このスークには400以上のお店が入っているそうで、歩いてるだけでめちゃくちゃ楽しい。

客引きは、ほぼありません。あっても、しつこくないです。

スークのお茶屋さんでカラク(スパイスミルクティー)を買って、帰路につきました。

まとめ:アハサー(ホフーフ)は、個人的にかなり好きな地方都市だった

アハサー(ホフーフ)は、個人的にかなり好きな街でした。サウジアラビアのおすすめ都市を聞かれたら、ホフーフと答えるくらい。

車がないと観光は厳しいのですが、ごちゃごちゃしてないし、歴史がちゃんとあるし、観光スポットもユニークだし。

ザ・サウジアラビアの街並みって感じの道もあれば、「あぁ、オアシスなんだな」と思わせる緑の豊かさだったり。

のんびり観光するには、全てがちょうど良かったです。

以上、アハサー(ホフーフ)旅行記でした!