サウジアラビア

【サウジアラビア】サウジアラビア鉄道(Saudi Arabia Railways)の概要とチケット購入手順(リヤド-ダンマーム間)【海外旅行】

本記事では、サウジアラビア鉄道(Saudi Arabia Railways)でのチケット購入手順について説明しています。

私は現在、サウジアラビアの首都リヤドに住んでいるのですが、リヤドからダンマームという地方都市まで電車を使って日帰り旅をしてきました。
旅の様子については次の記事にして、今回はチケット購入方法の説明だけしようと思います。

予約サイトの作りがわかりやすいので説明するまでもない感じですが、どなたかの参考になれば幸いです。

SAR(サウジアラビア鉄道・Saudi Arabia Railway)の概要

概要

石油産業が盛んなダンマームと首都リヤドを結ぶために作られた東西線。元々は国の鉄道部門が管理していましたが、2021年にサウジアラビア鉄道に管理が引き継がれました。

サウジアラビア鉄道(Saudi Arabia Railway、通称SAR)には、現在、2つの路線があります。

1つは、リヤドとダンマーム間をつなぐ東西線、もう1つは、リヤドとヨルダン国境近くのクライヤトという街をつなぐ南北線です。

リヤドからダンマームまでの東西線は約4時間、リヤドからクライヤトの南北線は約11時間の乗車時間です。

席はエコノミーとビジネスの2種類

ビジネス席

料金は、185リヤル(税込)です。

座席の並びは列にもよりますが、ビジネスは1列に1席-2席になっています。

真ん中に机がある席を選ぶと、上記画像のようなお見合い席になります。

エコノミーとの大きな違いは、アラビックコーヒーとデーツの無料配布があるのと、座席の広さくらいです。

あと、ビジネスを予約すると、駅の専用ラウンジを利用できます。専用ラウンジには軽食などが用意されています。

エコノミー席

料金は、120リヤル(税込)です。

座席の並びは、基本的に1列に2席-2席です。サウジアラビアでは家族ではない男女が隣同士の席にならないように座ることが多いので、1人旅の場合は「隣が異性だから席変わってくれないか」っていう場面に遭遇するかもしれません。

エコノミーにも真ん中の机を共有するお見合い席がありますが、大体家族連れが座っています。

ビジネスとエコノミー、どちらが良いか

どちらも乗ってみた私としては、どちらもあまり変わらないかなと思います。

多少の座席の広さの違いはあるものの、どちらも座り心地は良いですし、机もついてきます。

車内販売も、エコノミーとビジネスで内容は変わりません。

トイレもどちらも同じように綺麗でした。

サウジアラビア鉄道のリヤド駅とダンマーム駅

SARの駅は全て、外観や設備が同じ

サウジアラビア鉄道の駅は、外観・内観、設備が見事に全て同じです。

現在開発中のリヤドメトロの駅を見るとそれぞれ個性が強いので、サウジアラビア鉄道も駅に個性を出してきそうですが、まさかの全部同じ作りです。

駅内には、品揃えの良いコンビニと、ビジネス用のラウンジ、男女トイレがそれぞれ2箇所ずつ、お祈りのための部屋、あとは待ち合わせ用のベンチがあります。

カフェは、ダンキンドーナツがあるのですが、8月末時点では改装工事中でした。

リヤド駅とダンマーム駅の場所

リヤド駅はリヤドの南の方にあります。
国立博物館から少し左に行ったところです。

8月下旬時点で、リヤド駅周りは工事をしていて、Google先生のお導き通りに行こうとすると迷子になるので、タクシーや車で向かう場合は早めに出たほうが良いです。

現地に行けば、「駅への道はこちら」っていう看板が立ってるので、それを見逃さなければ辿り着けます。
私は見逃してしまったのですが、見逃した先にいた工事現場のお兄さんが道を教えてくれました。

ダンマーム駅は、街の東側にあります。

個人的に、観光するには結構立地が良い感じがしました。
海に行くにもUberで15分くらい、私の大好きなIthra(King Abdulaziz Center for World Culture)に行くにも車で15分くらいだったので。

SAR(サウジアラビア鉄道・Saudi Arabia Railway)でのチケット購入手順

手元に用意するもの

チケット購入時に必要なものは、下記の通りです。

・パスポート(サウジアラビア居住者であればIqamaカードでもOK)
・クレジットカードまたはデビットカード(Visa、Master、Mada)

スマホでもPCでもどちらでも問題なく予約できます。

チケット購入手順

まず、サウジアラビア鉄道(Saudi Arabia Railways)のサイトにアクセスします。
https://www.sar.com.sa

出発地と到着地を選択し(例:Riyadh – Dammam)、往路と復路の日を選択(片道でも購入可能)、乗車人数を選択したら、[Select Trains]をクリックして次のページに進みます。

まず、往路の電車を選択します。

任意の電車の、[Economy]もしくは[Business]を選択し、ページ下部にある[Continue]をクリックし、次のページに進みます。
※上記画像では、7:02リヤド発、10:59ダンマーム着のエコノミーを選択しています。

次に、復路の電車を選択します。
※上記画像では、16:32ダンマーム発、20:35リヤド着のビジネスを選択しています。

選択後、ページ下部の[Continue]を押し、次のページへ進みます。

次に、パスポート情報等の内容を記入していきます。

一番最初の項目である[Document Type]は、パスポート番号を入力される方は[National ID]を選択し、イカマの番号を入力される方は[IQAMA]を選択します。

パスポートもしくはIqama番号、誕生日、姓名を入力すると、[Contact Details]のところの[Select Primary Passenger]の箇所は自動的に名前が記載されます。

あとは、メールアドレスと携帯電話番号(サウジアラビアの携帯電話番号のみ)を入力します。
予約完了時に、ここで入力したメールアドレスと携帯電話番号宛にそれぞれメールとSMSが届きます。
※携帯電話番号を入力しないとエラーが出て先に進めません。ダミーで番号を入れると次のページに進めますが、予約完了後に予約管理ページにアクセスする時は、予約番号と携帯電話番号を入力する必要があります。

「By clicking the Continue〜」のところは、リンク先の約款を読んで問題ないようであれば、左側のチェックボックスにチェックを入れてください。(チェックを入れないと進めませんがw)

ページ下部の[Continue]をクリックし、次のページに進みます。

次に、座席を選択します。

座りたい場所をクリックすると、右横に自分の名前が表示されるので、それをクリックすると、選択した座席が濃い色に変わります。

ページ下部の[Continue]をクリックし、復路も同じように選択します。

座席選択の次は、決済です。

クレジットカードまたはデビットカード(Visa、Master、Mada)情報を入力します。

入力内容を確認後、[Pay 〇〇SAR]をクリックします。

これで、チケット購入は完了です。

購入完了したら、上記画像のようなページが表示されます。
右上に#から始まる予約番号が記載されているので、スクリーンショットを撮るか、控えておくことをお勧めします。

アンケートのお願いポップアップが出ますが、No Thanksを押せば、確定した予約情報が確認できるページを見ることができます。(もちろん、アンケートに答えても問題なく予約情報は確認できます。)

メールやSMSでも予約情報が届く

予約時にメールアドレスと携帯電話番号を入力したと思いますが、そのメールアドレスにサウジアラビア鉄道から、上記画像のようなメールが届きます。
※メールアドレスは迷惑メールに振り分けられていることがありますので、受信トレイに届かないときは、迷惑メールフォルダを確認してみてください。

上記画像はチケット番号を白塗りしてしまいましたが、本文2行目の「your Rail Ticket」の後ろにリンクになっている予約番号が記載さていますので、そちらをクリックすると予約情報とQRコードが記載されたPDFが自動的にダウンロードされます。

携帯電話には、予約情報が確認できるリンク付きのSMSが届きます。
リンク先にアクセスすると、予約番号等を入力することなく、直接予約情報画面が表示されます。この画面から、リヤドやダンマームの鉄道駅の地図を確認したり、予約情報とQRコードが記載されたPDFをダウンロードできます。

まとめ

サウジアラビア鉄道に今回初めて乗ったのですが、想像していたよりかなり快適でした。

また、座席予約サイトの作りがシンプルかつ直感的にわかりやすいので、購入に困ることは、そんなに無いかと思います。

ちなみに、リヤド-ダンマーム間は、飛行機だと1時間強、バスだと6時間、電車は4時間弱、車は4時間弱かかります。
値段はバスや自家用車で行くのが一番安く、次に電車、一番高いのが飛行機です。

機会があったら、ぜひ乗ってみてください。

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