本記事は、2023年8月下旬にサウジアラビア鉄道に乗って、サウジアラビアの首都リヤドからダンマームという地方都市に行った際の記録です。
ダンマーム滞在時間、たったの5時間…
動画はこちら↓
サウジアラビア鉄道(Saudi Arabia Railway)のエコノミー席でリヤドからダンマームへ
リヤド鉄道駅(Riyadh Railway Station SAR)へ
午前6時45分、リヤド駅に到着。
駅の周りで工事をしていて、なかなか駅に辿り着けず、電車に乗り遅れるかとハラハラしながらの到着です。
せっかく駅の入り口まで送ってもらったのに、駅の外観を撮りたいがために、わざわざ駐車場に戻って写真を撮影。
タクシーに営業をかけられる…今来たばっかりや。
ちなみに、サウジアラビア鉄道(Saudi Arabia Railways)の各駅は、外観・内観ともに全く同じように作られているそうです。
駅の中はこんな感じです。発車15分前で皆さんすでに乗車されているのか、ガランとしていました。
ダンキンドーナツ(ミスドみたいな店)があるはずだったのですが、私が行った8月下旬は工事中で営業していませんでした。
駅の中には、トイレ、お祈りの部屋、ベンチ、あとは品揃えの良いキオスクがあります。
キオスクで水だけ買って、電車に乗り込みます。
水はペットボトル(600ml)1本、2リヤル(約80円)くらいでした。
電車に乗る前に荷物検査があると思っていたのですが(下調べした時に、あるって出てきたから…)、荷物検査はありませんでした。
サウジアラビア鉄道のエコノミー席に乗って、いざダンマームへ!
午前7時2分に発車予定のダンマーム行き。これに乗ります。
ダンマームに到着するのは約4時間後、午前10時59分の予定です。
久しぶりに電車に乗るので、ニヤニヤが我慢できません。
電車に全く詳しくありませんが、なんかかっこいいし、電車に乗るの楽しいんですよね。
エコノミー席の料金は、リヤドからダンマームまで120リヤル(約4800円)でした。
※チケットの予約は3日前に行いました。祝・休日は2週間くらい前から満席になってしまいますし、平日も2日前くらいには、ほぼ満席になるので、早めに予約した方が良いと思います。
発車10分前ですが、私以外乗車済みでした。(何分前に電車来てるんだろう?)
省エネなのか、車内は暗め。
上記写真の右側にちらっと写っていますが、頭上の棚以外にも、荷物置き場があります。
エコノミー席はこんな感じです。
日本の新幹線ほど足元は広くないですが、窮屈なほどは狭くありません。
しっかりとしたテーブル付きです。
私は知らずに大きな机がある席を取ったので、小学校低学年くらいの女の子たちと相席でした。
しばらくすると、車内販売が来ました。
コーヒー、紅茶、お菓子を売っていて、結構みんな買ってました。
ダンマームに到着!腹ごしらえしてから、アブドゥルアジーズ王世界文化センター(通称Ithra)へ
ネットが5G→Eへ。STC(携帯キャリア)へ向かうが…?
午前11時ちょうど、ほぼ定刻通りにダンマーム鉄道駅に到着です。
ダンマーム鉄道駅は、リヤド鉄道駅と全く同じ見た目だったので、写真は割愛します。
ダンマーム駅に到着してからUberを呼ぼうとスマホを見たら、ネットがEの表示になっていました。
E…通信速度、超低速です。Uberアプリが使えません。
とりあえず、ダンマーム駅のWi-Fiを利用してUberを呼び、STCというサウジアラビアの携帯キャリアに向かいます。(私がSTCのSIMカードを利用しているので)
が!STC到着寸前に、回線が5Gに戻りました。
Moma’s Urban Eateryでブランチを食べる
気を取り直し、腹ごしらえをしにMoma’s Urban Eateryへ来ました。
前日に夫がGoogle Maps徘徊をしていた時に見つけてくれたレストランなのですが、見事に女性客のみの、オシャレ空間。
ニュータイプのシャクシュカ(47リヤル)、チアシードプディング(38リヤル)、オレンジジュース(20リヤル)を注文しました。消費税含めて合計105リヤル。
2023年8月末時点の為替で、1リヤル39円くらいなので、合計4100円でした。
言い訳を羅列しますが、気温40℃の中、20分間歩いて喉がカラカラだった上に、朝から何も食べていなかったので、欲望のまま注文したら、こんなになってしまいました。
浪費癖が直らないので、貯金の減り方が驚きの速さです。
アブドゥルアジーズ王世界文化センター(Ithra)の図書館へ
ダンマーム鉄道駅から車で15分くらいのところ、アブドゥルアジーズ王世界文化センター、通称Ithraと呼ばれる、大きなカルチャーセンターに来ました。
実を言うと半年ぶり2回目です。
「ダンマーム 観光」とかでネット検索をかけると、Ithraが出てきますが、細かいことを言うとIthraがあるのはダンマームではなく、隣のダーラン(ザフラーン)というところです。
サウジアラビアの石油会社であるアラムコが建てたこのIthraには、図書館、博物館、映画館、劇場などなど…色々な施設が入っています。
ここの図書館が好きすぎて、ダンマーム観光そっちのけで再訪してしまいました。
スマホの充電が残り9%だったので、自習机の下にあるコンセントを使わせていただきつつ、図書館を楽しむこと1時間半…
1時間半!?
長居しすぎました。博物館に割ける時間が30分しかありません。
アブドゥルアジーズ王世界文化センター(Ithra)の博物館へ
Ithra内にある博物館にやってきました。入場料35リヤル、1400円くらいです。
From Earthという展示をしていました。博物館というよりアートギャラリーっぽかったです。
次のエリアに来たら、世界の有名モスクの模型が展示されていました。
上記画像、モスクだそうです。こういうタイプのモスクもあるんですね。
このエリアに、世界の有名モスクをVRで楽しめるところがあって、聖地メディナやメッカのモスクの外観だけでなく、中まで擬似体験できて、とてもおもしろかったです。
イスラム教徒ではないので、絶対に入れないところですからね。
メディナは数年前に観光できるようになったようですが、それでも異教徒はモスクに入るどころか、近づくこともできないようなので、VRで見られて良い経験でした。
他にも、モロッコやパキスタンのモスクもVR体験できました。
次は、サウジアラビアの地に住んでいる動物たちについての展示です。
砂漠の民と鷹の関係や、砂漠に住む動物たちについて簡潔に説明されていました。
最後に、石油会社アラムコについての展示があり、博物館見学は終わりです。
Ithraを後にし、ダンマーム鉄道駅に向かいます。
ここで…Ithraが街の中心地から離れているということもあって、Uberがなかなかつかまらず、普通のタクシーも全くいなかったため、少し焦りました。
IthraにUber使って行かれる方は、帰りの時間をかなり余裕めに見積もっておいたほうが良いと思います。
サウジアラビア鉄道(Saudi Arabia Railway)のビジネス席でダンマームからリヤドへ
ダンマーム鉄道駅(Dammam Railway Station)へ
Uberがなかなかつかまらず、ダンマーム鉄道駅に電車が出発する10分前に到着しました。
ビジネス席利用者はラウンジが利用できるはずなのですが、時間がギリギリだったので、ラウンジに目もくれず電車に向かいます。
サウジアラビア鉄道のビジネス席に乗って、リヤドへ戻る!
駅についてから2分後、電車に乗りました。
意外にすぐ乗れました。こんなことなら、ラウンジ一瞬見れたな…
料金はダンマームからリヤドまで180リヤル、7000円くらいです。
エコノミー車両の席が1列2席-2席だったのに対し、ビジネス車両は1列1席-2席になっています。
その分、座席が少し広かったです。
定刻通り、午後4時32分、発車しました。
発車してすぐ、アラビックコーヒーとデーツが配られました。
エコノミーでは無かったサービスです。
車内販売について、商品のラインナップはエコノミーと変わりませんでした。
ビジネスがエコノミーより優れていた点は、
・アラビックコーヒーとデーツが出てくる
・座席が少し広い
・静か(な気がする)
くらいでしょうか。
個人的には、あまり大きな違いは無いように感じました。
エコノミーとの差額、60リヤル。2300円強か…絶妙な差です。
このあと爆睡してしまって、あっという間にリヤドに着いていました。
午後8時30分、定刻より5分早い到着でした。
まとめ:リヤドからダンマームまで行くなら電車がベストだと思う
想像していたより、かなり快適な旅でした。
リヤドからダンマームへ移動する場合、自分だったら飛行機より電車を選ぶかなという感じです。
電車は飛行機と違って、チェックインカウンターに並ぶとか、荷物検査がないので煩わしくないのと、時間もそんなに大きく変わんないんじゃないかなと思います。
リヤドからダンマームまで飛行機で1時間くらいですが、早めに行かないといけないし。
ちなみに、リヤド中心部からダンマームまでは、車で行くのが1番安い(ガソリンが安いから)上に、所要時間も電車と同じ約4時間です。
バスの場合は、100リヤル弱で6時間かかります。
日本からはるばるサウジアラビアに来て、さらにダンマームに行く人がどれだけいるだろうか…って感じの需要がほとんど無さそうな旅行記でしたが、どこかの誰かの参考になったら良いなと思います。
車でIthraとマングローブ公園行った時の動画↓
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