2023年末から2024年初めにかけて、リヤドからジェッダまで、南の方の都市(ワディ・アド・ダワシル、ファイフファ、ジーザーン、アブハー、バーハ)を経由しながらロードトリップしました。
バーハとジェッダの旅行記の前に小休憩で、今回のロードトリップにかかった費用と、ロードトリップ中に気づいたことについて書きました。
ロードトリップの旅程・かかったお金
旅程
年末年始のお休みを利用して、下記日程でリヤドからジェッダに向かいました。
リヤドからジェッダに向かう道は、9時間〜10時間くらいで着く、メッカを通る高速道路があるのですが、そちらは使わずに南の方の都市を少しずつ観光しながら6日間かけてジェッダに到着しました。
12/29 リヤド出発、ワディ・アド・ダワシル(Wadi Ad-Dawasir)
12/30 ファイファ(Faifa)
12/31 ジーザーン(Jazan)
1/1 アブハー(Abha)
1/2 バーハ(Al Bahah)
1/3 ジェッダ(Jeddah)
総走行距離2700km。
長いこと車に乗っていましたが、窓から見える風景が新鮮で、ずっと楽しかったです。
ロードトリップにいくらかかったのか?
7日間で大体20万円くらい。2人で行ったので、1人10万円。
レンタカーではなく、マイカーで行ったのでその分安くなっています。
・ガソリン代 5,000円/日
都市部も地方もガソリン代は大きく変わらず、レギュラーが87円/Lくらい。
ちなみに我が家の車はちょっと燃費が悪いので、燃費が良い車だったらもうちょっと抑えられるかもしれません。
・ホテル代 10,000~15,000円/日
これより安い宿はレビューが非常に悪いので避けました。
ゲストハウスみたいな格安簡易宿泊施設は、ほぼありません。1軒良さそうなところがありましたが、男性しか泊まれないとの記載がありました。
・食事代 5,000~10,000円/日
庶民派食堂みたいなところ(日本人からするとキタナシュラン)に入れば牛丼屋くらいの金額で済みます。ちょっとでも小綺麗なところは日本のファミレスの2倍くらいの予算を考えた方が良いです。だいぶオシャレな雰囲気のところは昼でも1人当たり3000円以上を覚悟。
コーヒーが結構高い(1杯800円とか)し、お菓子も同じくらいの値段するので、カフェに行ったら嵩みます。対して、お茶屋さんは安いです。チャイが1杯100円~150円とか。お茶屋さんのお菓子は40円~80円くらいです。お茶屋さん万歳。
・入場料 2人で合計4000円くらい
無料の観光スポットが多くて、入場料がかかったのは3箇所のみ。
入場料は10リヤル(400円)〜20リヤル(800円)でした。
レンタカーはいくらかかるのか?(検索ベース)
国際免許を持っていればサウジアラビアでレンタカーできるようです。サウジアラビア観光庁の公式サイトにはそう記載がありますが、レンタカー会社によっては「できない」と言われることもあると思うので、直接ご確認ください。
ちなみに我が家はサウジアラビアに住んでいるので、サウジアラビアの運転免許証を夫が持っています。サウジアラビアで自動車学校に行った上でテストを受けたのではなく、日本の免許証がある、かつ、サウジアラビア居住者であれば、サウジアラビアの免許証を取得できます。(取得のための健康診断があったりします)
さて、いくらでレンタカーできるのかですが、検索してみたところ下記の通りでした。
※私たちが海外でレンタカーするときによく使う、Hertzというレンタカー会社の検索結果です。
1日160リヤル〜。もっと大きい車やSUVもありますが、金額の記載がありませんでした。
では、1週間借りた場合はどうなるでしょうか?
1週間だと1100リヤル〜のようです。
借りた場所とは違うところで車を返却する、乗り捨ても可能ですが、別途乗り捨て料金がかかります。
ロードトリップ中に気づいたこと
地方はまだレストラン等、女性・家族用と男性用の入口が分かれている
男性用と家族用で入口が分かれているカフェやレストラン。かつてはこれが普通だったと思うのですが、リヤドではもうほぼ見かけません。
なので、地方で初めて見たときはちょっと感動しました。リヤドではほぼ見かけないのに、地方に行ったら、ほぼ入口が分かれてるんです。
ちなみに、家族用エリアは中が個室になっています。これはマクドナルドでの写真ですが、他で入ったレストランでも同じ仕様でした。
山間部の外国人労働者はほとんどバングラデシュ人
フィリピン人やパキスタン人が多いリヤドとは打って変わって、南の方で会う外国人労働者はほぼバングラデシュ人でした。ガソリンスタンドもカフェも。
地方に同胞以外の外国人がいるのはかなり珍しいからか、どこに行っても出身を聞かれて少し会話する…みたいな状態。
山間部の都市では女の人をあまり見かけない
今回、夫婦で旅行しましたが、若干不安になるくらい地方では女性を見かけませんでした。
特に、イエメンとの国境近くにある山、ファイファを訪れたときはそれが顕著でした。
女の人を見かけたとしても、ニカブ着用のサウジアラビア人観光客。
地方を女性一人で旅行するのはやめた方が良いなと思いました。
(危ないかもしれないというのもありますし、現地の慣習に倣いたいというのもある)
あとは、女性であれば地方旅行中はアバヤを着用した方が良いなと。外国人であれば女性はアバヤ着用の義務が無いサウジアラビアですが、文化を尊重するためにも着た方が良いかなと思います。着ないにしろ、体のラインが出ない、できる限り肌が見えないような服装をするのが礼儀だと考えます。
(これは個人の考え方の違いだとは思いますが、私は”郷に入っては郷に従え”だと思っているので…)
山間部はほぼラクダがいない
サウジアラビアにいる動物のイメージといえば、ラクダかタカで、リヤドに住んでいるとトラックに乗せられたラクダを結構頻繁に見かけます。
30分くらい郊外までドライブすれば、ラクダの大移動に遭遇することも。
山間部でラクダに出合ったのは、2~3回。個人宅で1頭だけ飼っている感じでした。
ラクダのかわりによく見かけたのは、猿、ロバ、羊、牛。
まぁ、地形から考えて当然っちゃあ当然ですね。
地方の高速道路では制限速度を守る人が多い
リヤド近辺の高速道路だと、制限速度にバッファがあって、例えば120km/h制限なら140km/hまでは出してても大丈夫みたいな。
でもそのバッファが今回行った地方は無いようで、みんなしっかり制限速度を守っていました。
それを知らなかった我ら夫婦、無事、罰金を取られました!80km/h制限で96km/h。
やたらとみんな制限速度守るなーリヤドに比べて走るの遅いなーとは思ってたんですよ…
ちなみに罰金は150リヤル。(20km/h超過毎に150リヤルです。なので1km/hしか超過してなかったとしても罰金150リヤル。)
まとめ
今回かかった金額や気づいたことについてまとめましたが、あくまで私たちが実際に経験したことに基づいた値や印象ですので、鵜呑みにしすぎないようにお願いします!
最近は冒険しない旅行をしがちなので、今回の旅は、普段選ばないような宿やご飯を食べたり、完全アウェーを肌で感じたりで、こういう楽しさもあったよなぁと思い出した旅でした。
この記事の後にも、バーハ編、ジェッダ編と続きますので、お時間ありましたら読んでいっていただけるとありがたいです。
以上!
よろしければ動画も作っていますので是非↓