前回の続き、出産編です。
※出産系のお話で気持ち悪くなっちゃったりする方は、読まない方が良い内容だと思います。
どの病院で産んだか、いくらかかったかは、前回の妊婦健診編に記載しています↓
いよいよ出産!自然分娩の予定が、緊急帝王切開に…
出産当日、入院初日
2:20am 病院に到着。名前、担当の先生、初めての妊娠かを確認される。
2:30 梅毒血液検査と出産パッケージ費用(出産後の入院費込み)を支払う。
(麻酔なしの経膣分娩希望だったので、この時点で11,911リヤル(10,358リヤル+VAT)を支払う。結局、緊急帝王切開が必要だと判断されたので、その時点で、追加で6,927リヤル(6,023リヤル+VAT)を支払った。)
2:46 普通分娩のアグリーメントに署名。
2:50 分娩部屋に案内され、下着は全部脱いで病院着に着替えるように指示される。
分娩誘発の流れについて説明される。「この後、子宮口を広げる薬を入れるが、入れたら2時間歩いたらダメです。薬入れて6時間後に検診します。」とのこと。


3:25 浣腸、点滴の針を手の甲に刺す。
3:45 お腹に胎児の心音を聞くやつつけた後、剃毛。
4:00 内診2cm、子宮口を開く薬を膣に入れる。ここから2時間は、歩いたりトイレに行ったりしたらダメだと再度説明あり。2時間経ったら、室内を歩いたりスクワットとかしてくださいと指示あり。
もし2時間後にまだ子宮口が4cmまで開いていなかったら、朝ごはんを食べられるらしい。
6時間後にまた先生が内診しにくると。
5:30 朝食が届く。ジュースと水、ビスケット1枚残したけどほぼ完食。美味しかった。食べた後にトイレ行きたかったら言っていいよと言われる。5分弱間隔くらいでお腹が痛くなる。

7:02 働いてる人のシフトが変わったようで担当ナースさんが挨拶にくる。「いつでも呼んでね。麻酔使わないのね、勇気があるわ。えらいわね。私も麻酔なしで分娩したのよ。」と言ってくれた。ここで働くフィリピン人ナースさんたちは経産婦が多いようで、みんな麻酔無しの自然分娩で産んだそう。
7:10 1時間くらい部屋の中で歩いてたら汗かいてきて点滴のシールが剥がれてきた…
9:30 産科の先生が来て内診。強制破水。マジで痛すぎてびっくりした。胎児が成熟してて胎内でうんちをしてしまっていて羊水が緑色になっていて、胎児の肺に入ったら良くないということで、強制的に破水させた。「リラーックス!」と言われまくったが、勝手に下半身に力が入ってしまってムリムリ!笑 これ本当にキツかった。
先生が「なんで麻酔分娩にしなかったの?なんで?」と。ね、ほんとに。どれくらいの痛みか経験してみたかったんだよ…。
サウジは麻酔分娩を選ぶ人が多いようだ。ちなみに麻酔を使った分娩は、1,890リヤルの追加料金が必要。

ここら辺から陣痛が痛すぎてほぼ覚えてない。意識が飛ぶ…と思った瞬間に陣痛が来て痛みの中に引き戻されるってのを何度も繰り返した。意識朦朧とはこういう状態か、こうやって意識を失うのか…と苦しみながらもなんか悟りを開いていた笑
手を突っ込んで確認中の先生が「高い、高い、全然まだ高い!」って言ってたのを覚えてる。この時点で子宮口はまだ7cm。破水させてもまだ胎児が上の方にいるうえに、胎児の調子が良くなくなってきてるとのことで、帝王切開をすることに。手術部屋へ移動。意識なし。
11:?? 気づいたら手術部屋に移動が終わっていて、書類にサインをした後、背骨のところに麻酔を打たれる。麻酔を打たれて横になった瞬間からもう記憶がない。手術開始。
11:36 産まれる。こんにちは、赤ちゃん。
赤ちゃんの泣き声と処置をしてくれてる人たちの声でぼんやり起きる。お腹が揺れてる感じがある。術野に当てている照明のガラスに反射して、お腹をいじってるところを見られそうだったけど、怖いからやめておいた。笑
赤ちゃんは健康チェックのため、他の部屋に連れて行くね〜と説明され、赤ちゃんが一瞬胸元へ置かれる。体が動かないので、誰かが私の手を赤ちゃんに添えてくれた。
12:後半 リカバリールームへ。いつの間にかベッド横に夫が登場。5分くらい話して夫は入院部屋へ。私は1時間ここで待機。あったかい布団をかけられていたので気持ちよくてウトウト。
13:50 入院部屋へ移動。6時間は何も口にしてはいけない、その後また6時間は水だけ、その後はジュースとスープが運ばれてくると説明あり。

8時間で麻酔がきれるとのこと。4時間経過したところで、遠くでお腹が痛い気がしてきて、お腹だけホッカイロつけてるようにあったかく感じてきた。ってか、お腹がぺったんこだ。
17:00 麻酔が切れてきてお腹が痛いので、痛み止めを点滴。点滴だけでは耐えられないくらい痛い場合は注射で麻酔を追加するとのこと。
17:20 赤ちゃんを部屋に連れてきてもらった。
基本的に赤ちゃんはナーサリーにいて、お母さんが希望した時だけ部屋に連れてきてくれるという感じ。夜間は絶対にナーサリーに返す。
18:30 水を飲んで良いと、500mlのペットボトルミネラルウォーターをもらう。
20:30 我が子、ミルクの時間だけどあんまり飲まず。

20:40 カテーテルを外す。
21:00 看護師さんに我が子をバトンタッチ。
21:20 「体調大丈夫ですか?カテーテル外しましたか?外した後にトイレ行きましたか?今日歩き始めてくださいね。ぜんそくで吸入薬使ってますか?」と看護師さんから色々確認と指示あり。
22:45 鎮痛剤投与。
0:10 流動食到着。

0:17 点滴追加。
2:20 トイレ…これもキツかった。痛すぎてベッドの上で体勢を変えるのも辛いのに、立って歩かないといけない。「ムリムリムリムリ!」と日本語で連呼した。笑
まさかこの歳になって、幼い子供のような言動をしてしまうとはorz
2:38 点滴全て回収、寝るように言われる。
入院2日目
6:00 血糖値のテスト、鎮痛剤点滴。
6:30 朝食。
おならが出ないので、昨晩と同じメニュー。

8:00 病室内を歩く。
8:30 抗生剤点滴、おならを出すための錠剤。
9:45 病室内を歩く、トイレ。
トイレ横のシャワーのありがたみを初めて感じた。相変わらず牛歩。

10:05 手の甲の点滴がすぐ通らなくなるので、液体を一気に通して点滴が流れるようにするのだけれど、それがとても痛い。さらにガスが溜まってお腹が痛く、幼稚園児のようにべそをかく。看護師さんに「泣かないで〜」と言われ、すぐ泣き止む笑 本当に幼稚園児だな笑
10:15 看護師さんが先生を呼んでくれて、まだ鎮痛剤を打って良い時間ではないけど、打って良いという許可が出て、鎮痛剤点滴。
14:00 授乳練習。咥えたと思ってもすぐに離してしまう。
母乳はまだ出てない。看護師さんから母乳が出るようにマッサージされるとかは無い。
14:40 おならを出すための錠剤、坐薬。全く出てくる気配のない、おなら。はよ出てくれい。
14:45 赤さんミルクの時間。赤さんのベッドに袋がかかっていたので、中身を見てみた。
液体ミルクと使い捨て乳首、おしりふき、おむつ、おむつかぶれ防止クリーム。

21:40 おならを出すための錠剤。
この日、おならが出ることはとうとうなかった。そのため、食事はずっと同じ流動食メニュー。
おならを出すために、背筋を伸ばしてたくさん歩いてねと看護師さんから言われる。私も早くご飯が食べたいので、夜な夜な室内を牛歩。

入院3日目
6:10 朝食が運ばれてきた。まだおなら出てないのに、ガッツリ固形物…?
心配だったので、手をつけずにアップルジュースと水だけ飲んだ。

8:00 お薬の時間。あとは、胸をマッサージするときに使うクリームをもらった。
10:30 おならは出ていないが、便通がすこーーーしあったことを看護師さんに伝えたら、もう固形物を食べて良いとのこと。今朝出てきたクロワッサンとヨーグルトを食べる。
12:35 昼食。突然のガッツリ飯!笑 胡麻団子みたいなやつ以外は完食。

13:55 おやつが到着。
Switchが写っているけど、結局プレイできなかった。集中力が全く続かない。

15:00 アメニティをもらう。まだシャワーはできない。


18:10 夕食。今までで一番ボリュームがある。怖いのはね、これ全部平らげちゃったことだよ。

20:15 さっき食べ終わったところだけど、夜食が来た。もちろん食べる。

夜に点滴での抗生物質投与が終わったので、抗生物質を錠剤で飲む。後はガスと鎮痛剤錠剤。
入院4日目
この日は退院前日ともあって、人の出入りが多かった。特に昼前から午後にかけて忙しくて、時間が曖昧。
6:12 朝食。クッキーは後で食べるように残しておいて、他は完食。

6:57 シフトが変わったとのことで、これから担当してくれるナースさんが挨拶しに来てくれた。
昨日の夜から人が変わったなと思ってたけど、1番大変な時に面倒を見てくれた看護師さんたちがいなくなってちょっと寂しい。が、今日からの看護師さんたちも皆んな優しい。
8:55ナーサリーの看護師長さん挨拶。フィリピン人のお姉さんなんだけど、もう20年もサウジで看護師をしているそう。そういえば、先生も看護師さんもサウジ人はいなかったように思う。事務的な話をしに来る人だけがサウジ人だった。
9:05 鎮痛剤、ガス、母乳出すための薬を飲む。
12:00 昼食。またもやガッツリ、チキンがのったパスタ。そして、好物のタブーレサラダ!右下のデザート以外は完食。

12:45 オムツと産褥シーツの営業がくる。
「当院ではこのオムツを推奨しています。最初は、1番(新生児用)のオムツを大2パック買えば足りると思います。このクーポンを当院の薬局に見せれば、オムツが安くなります。」という感じ。
後日談:おぉ〜安いじゃん!と思ったのだけれど、日本製品を使いたかった我が家は、もらったものを使い切った後、ユニチャームさんのbabyjoy oliveというオムツを購入。Amazonでbaby joyを買ったら、割引してもらうHuggiesと値段がそんなに変わらなかった。
ちなみに、下の画像にある母用オムツ(画像左)、とても良かった。ナプキンも良くて、産後もこのブランドのものを使っていたけど、ソフィがあることに気づいてソフィに変えた。日本でもソフィを使ってたし。

13:10 顧客アンケート実施、今後の予約について説明される。
日本だと退院後も、母と子は同じお医者さんに診てもらえると思うのだが、サウジアラビアは母は婦人科の先生、子は小児科の先生、と別の先生に診てもらう。ということで予約日も別々。小児科へは退院3日後に、婦人科へは退院7日後に受診予定。
14:20 おやつ。

14:50 病院食についてのアンケートに答えるようお願いされる。
毎日、病院食を持ってきてくれるお姉さんは同じだったのだけれど、この日までは話したことが無かった。ちょうど誰も来ていない時間だったので、少しお姉さんと談笑。

18:15 夕食。

18:30 傷口の消毒(経過良好、ウォータープルーフにしたのでシャワーok、1週間後まで触らない)
20:53 またもやおやつ。ずっとジュースはアップルジュースだったのに、キウイミントみたいな味になった。

24:30 退院要約という書類を届けに来てくれた。
私が寝ていた帝王切開時に何をしたかとか、赤さんの状態がどんなだったとかが書かれていた。
入院5日目、退院
6:10 朝食。

7:00 ナーサリー長さんが来て、退院時に赤ちゃんに着させたい服があるなら今もらうよ!もしくは、病院から服とかスタイとかもらえるけどどっちが良い?と確認に来てくれた。
もちろん、病院からもらえる服でしょう!思い出として、とても良いじゃないですか。
10:30 ということで、Dr.Sulaiman Al Habib Hospital ロゴがついた服をまとった我が子、登場。

8:30~10:30の間に退院と言われて看護師さんを待っていたが、今日退院する親子が多いようで11:00頃の退院となった。
感謝感激雨あられ
帝王切開中に目覚めたときに、思いの外たくさんの人が手術室の中にいて、頭はぼーっとしながらも、「子の元気な泣き声が聞こえる、私生きてる!」と感謝が込み上げ、一人一人にありがとうと言ってまわりたいくらいでした。麻酔で体が動かないので無理なんですけどね。
術前に麻酔を打たれている時には、たぶん外来抜け出してきてくれたであろう産婦人科の先生が横でお祈りしてくれていたのを覚えていて、異教徒の私のためにお祈りしてくれてるの!?と感動しました。(この先生は入院中も退勤後に様子を見に来たりしてくれていた)
入院中も、本当に全員優しい。こちらを傷つけるような発言は絶対にしない。
(たぶんだけど、サウジ人って良いことも悪いことも口コミにしっかり書くし、病院もアンケートとってるから、クレームが出るような対応はしないように教育されてるんだと思う。)
先生、看護師さん、お掃除スタッフさん、病院食を持ってきてくれるスタッフさん、大変お世話になりました。
生きる時代や国が違ったら母子ともに死んでたであろうなぁ、運良いわぁ〜。
もしも次回があるとしたら、またサウジアラビアのDr.Sulaiman Al Habib Hospital Olaya院で産みたいですね。
以上、出産編でした!




